Society 5.0時代の国際教育を見据えて―海外大学と連携して行うオンライン協働学習(COIL)とは―

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シュプリンガー・ネイチャー主催 図書館総合展オンラインセミナー

講師: 池田 佳子 先生   関西大学国際部教授、グローバル教育イノベーション推進機構(IIGE)副機構長

2020年11月6日(金) 録画をご覧になりたい方はこちら


新型コロナウィルス拡大の影響を受け、社会の様々な場面でオンライン化が加速化しています。今後もこの流れは止まることなく、最新テクノロジーを活用した超スマート社会Society5.0時代への移行に拍車がかかることでしょう。
大学の国際教育にもその波は押し寄せて来ています。「世界同時鎖国」の状態が続き、移動を伴う海外留学や交換留学が難しい状況にあり、留学を国際教育の主軸としてきた日本の大学は影響を受けています。そのような中で今、海外大学と連携して行うオンライン協働学習(COIL)が注目されています。COILは、オンライン講義を用いたバーチャル留学(Virtual Exchange)の一つの形であり、Society5.0時代では主流の学び方となりうるポテンシャルを持っています。

本オンラインセミナーでは、関西大学 国際部・グローバル教育イノベーション推進機構(IIGE)副機構長の池田佳子先生をお招きし、実践・成功事例を交えCOILについて詳しくお話しいただきました。そしてSociety5.0時代における国際教育の発展のために、どのような変化やサポートが必要とされるのか議論しました。

なお、イントロダクションとして、シュプリンガー・ネイチャーよりパンデミック下におけるテキストブック(電子書籍)の利用状況の変化を紹介しました。

主なトピック

  • 海外大学と連携して行うオンライン協働学習(COIL)とは
  • COILの実践・成功事例
  • 日本の国際教育における今後の課題と展望
  • これからの国際教育やオンライン学習のために図書館ができるサポートとは


講師プロフィール 

池田佳子(いけだ けいこ)

関西大学国際部教授
グローバル教育イノベーション推進機構(IIGE)副機構長


New Content Item「グローバル・キャリアマインドを培うCOIL Plusプログラム」の主任プロジェクトマネージャーを務める。ハワイ大学マノア校で日本語学、外国語教育、会話分析を専門とする博士号(Ph.D.)を取得。国際教育分野における研究は、大学の内なる国際化とオンライン国際教育をテーマとする。現在、上記事業の他に、文部科学省委託事業:SUCCESS-Osaka(留学生の就職促進プログラム)2017-2021プロジェクトも担当し、日本で勉強した留学生のキャリア教育、国内雇用促進に取り組んでいる。近年の関連論文は「国内高等教育機関におけるEMI(英語開講)科目担当者の研修に関する一考察 -グローバルファカルティ・ディベロップメント-」『留学交流』2018.08、「外国人留学生のキャリア支援・就職支援のための日本語教育 -座学も実践も取り込む「総合的教育プログラム設計」」『留学交流』2019.08 等。

インタビュー: 海外とのオンライン協働学習「COIL」で活性化する新たな越境的国際教育