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【プレスリリース】学術出版社シュプリンガーネイチャーのネットゼロ目標がScience Based Targets initiative(科学的根拠に基づく目標イニシアティブ)の認定を取得

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Science Based Targets initiative(SBTi;科学的根拠に基づく目標イニシアティブ)は、シュプリンガーネイチャー・グループの科学的根拠にもとづく次の排出削減目標を認証しました。

  • 2032年までにスコープ1と2の排出量を54.6%削減。
  • 2032年までにスコープ3排出量を32.5%削減。
  • 2040年までに全スコープにおける排出量を90%削減。1

ロンドン | ベルリン | ニューヨーク 2023年10月5日

グローバルな学術出版社であるシュプリンガーネイチャー・グループは本日、当社の2022年度「Sustainable Business(持続可能な事業)」報告書特別冊子を発行しました。本冊子では、Science Based Targets initiative(SBTi;科学的根拠に基づく目標イニシアティブ)を通じて当社の科学的根拠にもとづくネットゼロ目標が認証されたことを示し、Scope 3(スコープ3)排出量(サプライチェーン排出量*の一つ)に関する詳細を追加するとともに、2040年ネットゼロロードマップを設定しています。

ネットゼロ目標では、SBTiが定めた要望にもとづき、大胆な排出量削減目標を設定しています。そのなかには、2032年までのスコープ1と2排出量に関する54.6%の排出量削減目標2やスコープ3排出量に関する32.5%の排出量削減目標3が含まれています。長期的には、2040年までにすべてのスコープにおける排出量を90%削減する目標をグループとして定めています。

当出版社がネットゼロの達成に向けて講じている具体的な対策としては、コンテンツのデジタル配信への継続的な移行や、出張ポリシーの変更、共通の目標に向けたサプライヤーとの協力などがあげられます。

目標の設定は、シュプリンガーネイチャー・グループのネットゼロ計画の一部を構成するものです。当グループでは、スコープ1と2排出量の削減に関してすでに大幅な進展を成し遂げており、2020年以降は高品質のカーボンオフセットの購入を通じ、オフィスと貯蔵施設、社用車、航空便に関するカーボンニュートラルを達成しています。現在は、SBTiの指針にもとづく排出量削減に優先的に取り組んでおり、2021年には2040年までのネットゼロ実現を公約し、出版社として初めて「The Climate Pledge(気候変動対策に関する誓約)」に署名しています4

シュプリンガーネイチャー・グループのDirector of Sustainability and Climate Action OfficerであるThea Sherer(シア・シェアー)は、次のように述べています。

「当社は信頼される学術出版社としての役割を通じ、最先端の研究を幅広く発信することにより、気候変動を軽減するソリューションの発展に貢献しています。2015年以降、当社では気候変動対策に関する論文やブックチャプターを60,000件以上出版してきました。その一方で当社は、グローバル企業として自社の二酸化炭素排出量を削減する責任も負っています。当社では、地球への影響を軽減しつつ、お客様にサービスを届ける取り組みを始めています。したがって、SBTiを通じて妥当性が確認された目標を設定することは、当社にとって重要な一歩となります。科学の声に耳を傾けることは、当社の第二の天性でもあります。当社は、2040年までのネットゼロ実現に向けた取り組みを進めています。そのため、当社が出版する科学が行動に移されることに期待しています」

1 いずれも2019年を基準とする。

2  施設および自動車で燃焼する燃料、ならびに施設で使用する電力を含む。

3 SBTiによる要請にもとづくGHGプロトコルカテゴリ1-15、およびwell-to-tank(油田から燃料タンクまで)排出量。

4 シュプリンガーネイチャー・グループが全スコープにおけるフットプリントの削減に向け、2025年までに講じる対策に関する詳細については、「Sustainable Business」報告書の最新版を参照。

用語解説

  • Science Based Targets initiative(SBTi;科学的根拠に基づく目標イニシアティブ):2014年9月にCDP(旧カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト)、世界資源研究所(WRI)、世界自然保護基金(WWF)、国連グローバル・コンパクト(UNGC)によって設立された共同イニシアティブであり、企業に対しどれだけの量の温室効果ガスをいつまでに削減しなければいけないのか、科学的知見と整合した目標(Science-based target)を設定することを支援・認定し、気候変動対策に関する情報開示を推進(参考:WWFジャパン一般財団法人環境イノベーション情報機構)。各参加企業の目標は、SBTI Dashboardでご覧いただけます。
  • ネットゼロ:温室効果ガスの排出量と大気中から除去する量を差し引きゼロにすること(参考:The Climate Pledge)。
  • サプライチェーン排出量:事業内における直接的および間接的な排出も対象とする、事業活動に関係するあらゆる排出を合計した排出量。Scope 1:自社における直接排出、Scope 2:自社が購入・使用した電力、熱、蒸気などのエネルギー起源の間接排出、Scope 3:Scope 2以外の間接排出(自社事業の活動に関連する他社の排出)(参考:環境省)。
  • カーボンオフセット:人々の活動において避けることができない温室効果ガスの排出について、排出量に見合った温室効果ガスの削減に投資することにより、排出される温室効果ガスを埋め合わせるという考え方(参考:環境省)。
  • カーボンニュートラル:温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させること(参考:環境省)。
  • 温室効果ガス(Greenhouse Gas<GHG>):大気中の熱(赤外線)を吸収することで温室効果をもたらすガス。温室効果ガスは、地表付近の気温を上げ、地球温暖化につながる。おもな温室効果ガス:二酸化炭素やメタン、一酸化二窒素、フロンガス(参考:環境省)。
  • The Climate Pledge(気候変動対策に関する誓約):将来世代のために安心かつ健全な地球環境を築くことを目的とし、世界最大の危機に対して、企業や組織が共同でアクションを起こすための誓約(参考:The Climate Pledge)。
  • フットプリント:製品やサービスの原材料調達から廃棄、リサイクルにいたるまでのライフサイクルの各過程で排出された「温室効果ガスの量」を追跡したもの(参考:環境省)。

参考リンク:

シュプリンガーネイチャー・グループについて

シュプリンガーネイチャーは、研究者、教育者、臨床医、そのほかの専門家に発見への扉を開きます。当社の出版物、書籍、ジャーナル、プラットフォーム、およびテクノロジーソリューションは、世界中で毎日何百万もの人々に届いています。180年以上にわたり、当社のブランドとインプリントは、これらのコミュニティーに信頼される知識の源となっております。今日では、これまで以上に、これらの人々が基礎的な知識にアクセスし、それらの研究を信頼し、理解し、利用できるようにすることが当社の責任であると考えています。それによって、研究者がより良い成果を創出し、前進し、後に続く世代の恩恵となるよう努めています。

詳しい情報は、group.springernature.com をご覧いただき、@SpringerNatureのフォローをお願いいたします。

本件に関するお問い合わせ

宮﨑 亜矢子

シュプリンガーネイチャー

コーポレート・アフェアーズ

E-mail: ayako.miyazaki@springernature.com

本リリースの原本(一部を除いて)は英語であり、日本語は参考翻訳です。
英語:Research publisher Springer Nature has net zero targets validated by Science Based Targets initiative

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