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【注目のハイライト】健康:英国の成人のおよそ10人に1人が、減量目的でGLP-1薬の使用または関心を示していると推定される

BMC

2026年 1月 8日

2025年初頭、約490万人の英国成人(ほぼ10人に1人)が、減量を目的としてグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1:glucagon-like peptide-1)またはGLP-1/グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP:GLP-1/glucose-dependent insulinotropic polypeptide)デュアル受容体作動薬を最近使用した、あるいは使用に関心を示したと推定される。この調査結果は、英国の成人5,260人を対象とした全国代表的な世帯調査にもとづいており、オープンアクセスジャーナルBMC Medicine に掲載される。

GLP-1およびGLP-1/GIP薬は、血糖値の低下、減量の支援、および心臓や腎臓の合併症リスクの低減に役立つ。GLP-1およびGLP-1/GIP薬であるリラグルチド(liraglutide)、セマグルチド(semaglutide)、およびチルゼパチド(tirzepatide)は、英国で減量目的の使用が認可されているが、2025年から2028年の間に国民保健サービス(NHS:National Health Service)でこれらの治療を受けられる資格があるのは約22万人にとどまる。

Sarah Jacksonら(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン〔英国〕)は、2025年1月から3月にかけて実施されたSmoking Toolkit Study(喫煙ツールキット研究)の調査データを用い、平均年齢49歳の英国成人におけるGLP-1およびGLP-1/GIP薬の使用状況と関心度を調査した。その結果、回答者の2.9%が過去1年間に減量を目的としてGLP-1またはGLP-1/GIP薬を使用したと報告した。最近減量目的で使用していない回答者のうち、6.5%が今後1年以内に使用することに興味を示した。これらの数値から推計すると、2024年から2025年初頭にかけて約160万人の英国成人が減量支援目的でGLP-1またはGLP-1/GIP薬を使用した可能性があり、さらに330万人が2025年初頭時点で使用に関心を示していたと著者らは推定している。過去1年間に減量支援目的でGLP-1またはGLP-1/GIP薬を使用した者のうち、15%が英国で減量用途の承認を受けていない薬剤を使用したと報告した。著者らは、これが適応外処方またはオンライン購入などの非医療ルートによる薬剤入手が原因である可能性を推測している。

GLP-1またはGLP-1/GIP薬の使用と関心は、女性、45~55歳層、過去1カ月間に中等度から重度の心理的苦痛を経験したと報告した人々でより顕著であった。また、経済的困難を報告した人々や、長期の病気や障害のために就労していない人々においても、GLP-1またはGLP-1/GIP薬への関心は高かった。

この結果は、英国において減量を支援するGLP-1またはGLP-1/GIP薬に対する需要が非常に大きいことを示している。著者らは、これらの薬の使用状況、健康への影響、および英国医療システムへの広範な影響を定期的について定期的なモニタリングを推奨するとともに、安全かつ適切で持続可能かつ公平な提供体制の確保を求めている。

Article details

Research | Open access | Published: 8 January 2026

Jackson, S.E., Brown, J., Llewellyn, C. et al. Prevalence of use and interest in using glucagon-like peptide-1 receptor agonists for weight loss: a population study in Great Britain. BMC Med 24, 1 (2026). https://doi.org/10.1186/s12916-025-04528-7

「注目のハイライト」は、シュプリンガーネイチャーの広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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